■レーシック情報:レーシックでの視力回復についてブログ:10-3-14
池袋での学生生活のために、
お兄ちゃんが一人暮らしを始めた。
我が家のテーブルには、
お兄ちゃんの椅子がポツンとひとつ…
食卓の一角がぽっかりあいた。
家が広くなったような気がする。
そして、
おいらが分担する洗濯物が激減した。
おいらは、お兄ちゃんがいないのを実感。
親父が、おとなしい。
あんなに怒ってばかりいたのに…
あんなに威張っていたのに…
今は落ち着きまでない。
一方、お母さんは以前より忙しくしている。
あんなに外で働くのを嫌がっていたのに、
お兄ちゃんの仕送りのため、
いそいそとパートの仕事に出るようになった。
帰って来ると、三日に一度は、荷造りだ。
「野菜が高いからね。お兄ちゃん大変でしょ。
それに、スナック菓子だって、男の子は買いにくいものねぇ…」
まるでおいらに言い訳をするかのように、
丁寧に荷造りに励む。
隣りで、親父は、静かに新聞を読んでいる。
「お父さん、手伝ったら」
おいらの声も、親父には届かないようだ。
家族って、たった一人いないだけで、こうも空気が違うものか。
あんなにけんかばかりしていた私も、
最近、けんか相手がいなくて、何だか変…
「早く帰って来ないかな。いたって、意地悪されるくらいだけど、
いないと調子がおかしくなっちゃう。早く帰って来てよ…」
そう、心の中で思いつつも、
今日も、親父とお母さんを気遣っている。
寂しいのは、おいらばかりではないはずだから…
1週間ほど前、お兄ちゃんから電話があった。
「しっかり勉強しろよ。ふざけてると、大学に入ってから泣くぞ。
それと、お父さんとお母さんのこと、頼むぞ!」
そう言うと、切れた。
おいらは、お兄ちゃんが、少しだけ好きになった。
いてもいなくても、兄弟。
いてもいなくても、親子なんだと、
おいらは、実感した。